兄、家族

一番身近なところに尊敬する兄が僕にはいる。

 

もちろん両親に対しても親として、人として尊敬の気持ちを持っている。

 

僕より先に社会に出てたとえステージは違えど、厳しい競争のなかで戦ってきた人生の先輩たちだ。

 

いつも自分の気づかないような視点からのアドバイスをくれたり自分が目を背けていることに対して厳しい意見を言ってくれたり、またどこにいっても努力し続けてきた僕なら大丈夫だと自信になる言葉をかけてくれたりと、本当にいつも僕の支えや後押しになっている存在だ。

 

そしてなにより行動、その姿、背中で生き様を示してくれた人たちだ。

 

僕自身、サッカーというものに対してモチベーションがどうしても持てない時はある。

 

そんなとき自分をドライブしてくれるのは家族の存在であることは間違いない。

 

イチローの引退会見で自分のためにプレーすることがチームのためにも、観ている人にも自分自身のためにもなると考えていたのが、ニューヨークに来てから人に喜んでもらうことが一番の喜びに変わったという話がある。

 

そんな感覚を僕もかすかながら感じる。

 

一番はなにより家族にために。

そしてチームのために。

今まで関わってきてくれたアカデミーの人たち。

ポーランドでの僕にとっての家族同然のチームメイトたち。

 

身近な人たちを笑顔にできるようになったら、最高の幸せだ。

 

そしてゆくゆくは未来の子供たち、次の世代へと自分が受け継いだものを再び引き継いでいけるように自分を磨き続けていくこと。

 

これは僕にとっての使命であり、生きる意味でもある。

 

今はまだ抽象的だけれども、ベース、軸はブレない強固なものが心にある。

 

今の僕はたとえ何が来ようとも、どこであろうとも前へ突き進んでいける、そんな自信がある。