おもいを言葉に
思うと想う。
思うという漢字は上の田が人の脳を表し、下の心が心臓を表している。
よって頭と心を中心として考えることになる。
一方で想うという漢字は目で視た具体的な木に対して心で考えるということ。
よって想うは心によって具体的なイメージを考えること。
思うは一般に広い意味で使え、想うは心によって具体的なイメージを思い浮かべるときだけ使える。
例えば、恋人や家族のことを想う。
過ぎ去った日々を想い起すなど。
夜空に浮かぶ満月を眺めているときや夕日が沈む水平線を眺めていると自然と日本にいる家族のことを想い浮かべる。
おもいを言葉にすることを忘れてしまうと、いつのまにか違うものにすり替わってしまったり、自分の感情に気づけなくなってしまう。
ふとした瞬間に思い浮かぶことはきっと心の奥深くに存在する大事な感情だ。
どうにも内なるエネルギーが湧いてこない時や、なんだかモヤモヤする感情に支配されているときは一人っきりの時間をとって静かに自分の心に耳を傾けることが必要な時なのかもしれない。
自分の心に正直に。
おもいを言葉に。
言葉にできないのならば、勉強をし、本を読み、話を聞き、行動し、インプットすること。
気持ちを表現できないことで人におもいが伝わらないのは疎か、自分の心が分からないのは最も悲しいことではないかと思う。