悲しみと重圧、そして孤独
悲しみが深ければ深いほど、愛していたという証拠でもある。
人生において何が与えられるのか、何を残せるのかが生きる意味であり、その人の運命や使命であると僕は信じている。
ふとした瞬間にこの今の現状を打開すること、つまりプロフットボーラーとして生活することができていない今の状況に不安や焦りを感じる。
このままプロになれなければどうしよう。
はたまた今の自分はフットボールを心から楽しめていないのではないか、というような疑念にかられたり。
僕はよく有名なアスリートが口にする、生涯自分に対して疑うようなことはありませんでした、という言葉は言えない。
僕は自信を微塵もなくへし折られていた時期がある。
ただ今は父から受け継いだ愛と遺志が僕の中にある。
ただし、どこにいても、なにをしていても人生の本当に大事な瞬間は自分ひとりで向き合わなければならない。
そこには常に恐怖や不安が付きまとう。
だからこそ本当にやりたいことや手にしたいものだということでもある。
自分の背中から見守っていてくれていることは間違いないけれども、一人で決断し、正面から向き合っていくことをやめてはいけない。
悲しみと愛と孤独と。
それらすべてを背負っていくことでより強くなれる。